理容師・美容師の仕事を見れば、必ず自分の理想の理美容師になる事が出来ます!

理容師の道具

皆さんが髪の毛をカットしてもらったり、パーマをかけたりするときに実は色々な道具が使用されています。今回は理容師さんが使う道具について知っていきましょう。

理容師が主に使う道具

理容師が主に使う道具としては、鋏(はさみ)(シザー)、梳き鋏(はさみ)、櫛(くし)(コーム)、剃刀(かみそり)(レザー)、バリカン(クリッパー)、アイロンがあります。

ハサミの特徴としては、櫛で梳きながら直接櫛にハサミを当ててカットするため、広い面積で髪の毛を切るために長い刃のハサミを使用したり、刈り上げの時などの襟足部分のグラデーションを作るための先の細いハサミを使用したりします。
美容師とは違い、剃刀が使えるのが特徴の1つです。剃刀は、レザーカミソリ、日本刀カミソリが良く使用されています。現在ほとんどの理容室で使用されている剃刀は替刃式のタイプです。日本剃刀という1000年以上の歴史のある日本の鍛冶職人が作っている剃刀を使用している理容師もいますが、扱いが難しいので、使用している理容室は減って来ています。
またアイロンも特徴の1つです。美容室でパーマをかける時はロッドパーマですが、理容室ではロッドパーマとアイロンパーマの2つの技法があります。
ロッドパーマは髪の毛の長さに応じてロッドで巻いて薬液をつけて時間を置く技法なので、髪の毛の長い方に良く使用されます。アイロンパーマは、短い髪型に適した理容ならではの技法です。皆さまが家で使用するアイロンとは異なり、細めのアイロンを使用するため、毛先だけにカールをつけて動きを出すなどの部分的なパーマにも向いています。

ハサミ(シザー)

髪の毛をカットするために使用します。梳きばさみは毛量調整に使用します。

ハサミ(シザー)・梳きばさみ

ハサミ(シザー)は直線的なカット、スライドカット、ストロークカットに使用します。一方、梳きばさみは毛量が多い髪の毛の調整や前髪を少し切りたい時などに使用します。

剃刀(レザー)

主にお顔剃り(シェービング)のために使用します。

大きく2種類あります。

・剃刀(レザー)

・日本剃刀

剃刀(レザー)は刃を変えることが出来、手入れが簡単です。刃を入れ替えるので衛生的ということもあり、使用者は増えています。

日本剃刀は刀の次に刀を原点とする生活刃物として作られました。

剃刀(レザー)をは違い、刃の交換はできません。使用後にとぎ石で研ぐ必要があり、手入れが大変な一面もあります。現在日本剃刀を扱える理容師も少なくなっています。しかし肌への刃あたりが良く、感触が柔らかいのでレディースシェービングに使用されるなど、日本剃刀を求めて施術を受けに行くお客様もいらっしゃいます。

シェービングの道具

・シェービングマグカップ

・シェービングブラシ

シェービングマグカップはシェービングのための泡を作る道具で、浅い層と深い層の2つの層に分かれています。

あらかじめ深い層に熱いお湯を入れ、浅い層に石鹸を入れます。深い層のお湯でブラシを湿らせてから、浅い層で泡立てるのです。

海外のシェービングマグカップは普通のカップが使用されることが多いですが、日本の理容室の多くが二層式を使用しているようです。

二層式のシェービングマグカップは泡を保温してくれます。最後まで「冷たい」と感じることなく、心地よさを感じて欲しいと思う日本人ならではの思いやりと言えるでしょう。

そしてシェービングブラシで使用される毛は「あなぐま」「豚」「馬と豚の混合」です。特にあなぐまの毛は良質で、愛用している理容師も少なくありません。

その理由は毛に脂分を多く含んでいるため、他の毛に比べ毛自体が水を弾いてくれるので一本一本が独立します。独立することで硬く太いヒゲも立ち上がり、シェービングがしやすくなります。

櫛(コーム)

カットの時に使用します。髪の毛の長さに応じて使用するサイズが異なります。

カットに使用するコームだけでも3種類あります。荒切りには荒櫛や中荒櫛、仕上櫛は刈上げの微調整に使われます。

仕上櫛は薄く、しなるのが特徴で、生え際に添わせやすく作られています。理容師のコームは耳周りや細かい部分にも使用するため、長さや角度も様々です。

バリカン(クリッパー)

一度に大量の髪の毛を刈り上げたりする時に使用する電動機械です。

アイロン

理容室で使用するアイロンは、美容のものと少し異なります。細い平型のアイロンはアイロンパーマなどに使用します

理容室でアイロンを使用する目的は、多くがパーマです。アイロンは3種類あり、パーマに合わせて使い分けています。

・平型

・丸形

・角型

細い平型はアイロンによるセット、アイパー(アイロンパーマ)に使用します。平らなアイロンにも関わらず、アイロンの端の角を利用しキレイなカールを出していくのは、まさに職人技です。

そして幅の広い平型はストレートパーマに使用し、丸型アイロンはゆるいパーマに使用されます。角型は、現在ではあまり見かけなくなったパンチパーマに使用します。

ロッド

パーマで巻き髪にするために巻く棒の事です。太さによりパーマのかかり具合が変わります。

ブラシ

理容室で使用されるブラシはセット用、もしくはスケルトンブラシです。男性の髪の毛は短くカットされることが多いため、ロールブラシを使用すると立ち上がり過ぎてしまいます。

後ろへ流す時もカールを付けるというよりは、髪の毛を流したい方向に曲げるイメージです。このようなセットに適しているのが、薄いブラシなのです。

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